バンコクで暮らす外国人の多くが口をそろえて言うのが、「渋滞さえなければ……」という言葉です。片道20〜30分の距離でも、ソイの奥や一方通行の道に面したコンドミニアムなどルートが悪いと、渋滞で1時間かかることも珍しくないのがバンコクです。距離だけではなく、「ルートの良し悪し」が所要時間を左右するのが実態です。だからこそ、通勤・送迎・買い物のすべてに時間的なバッファが必要です。
子どもがいる家庭にとって、この渋滞問題はさらに深刻です。インターナショナルスクールへの朝の送迎、急な残業で帰りが遅くなるとき、子どもが体調を崩して早退させなければならないとき——こうした状況が重なると、どちらかの親が仕事を削らざるを得ません。
渋滞がもたらす育児の現実
バンコクの交通ラッシュは午前7時〜9時、午後5時〜8時に集中しています。この時間帯に子どもの送迎を親が担うとすると、毎日2〜3時間が移動だけで消えることになります。
- スクンビットからISB(インターナショナルスクール)までは直線距離では近くても、ルート次第で片道20分から60分以上まで幅がある
- 急病での早退対応:職場から動けない親に代わって対応できる人が必要
- 夜遅い帰宅:子どもを長時間一人にできない
送迎手段としてはスクールバスという選択肢もあります(相場は年間約4万5,000〜13万バーツ、距離・ルートによって幅があります)。ただしスクールバスは各自宅を順番に回るため到着時刻が読みづらく、予定より40分などズレることもしばしばです。
「自分でやれるはず」と思っていても、バンコクの渋滞はその前提を崩します。育児のセーフティネットとして、ナニーの存在が現実的な選択肢になってきます。

ナニーがいると変わること
1. 毎朝の送迎をまかせられる
学校の送迎を対応できるナニーも少なくありません。お子さまを無事に学校に届け、帰宅後に受け取る——この繰り返しを担ってもらえると、親の朝は格段にスムーズになります。(バンコクの道路事情を踏まえ、送迎に対応できるかどうかは候補者ごとに確認が必要です)
ナニーが車を運転できる場合は、家族のコンドミニアムから直接送迎することも可能です。ただし運転可能なナニーは候補者数が限られるため、誰にでもおすすめできるわけではありません。それでも、お子さまが複数いるご家庭では、あえて運転できるナニーを選ぶケースもあります。
2. 急な残業・出張への対応
「今日は遅くなりそう……」という日、子どもを自宅で安全に見ていてくれる人がいるというのは、精神的な安心感が大きく違います。住み込みのナニーであれば夜間対応もできるため、特に出張が多い方に向いています。
3. GrabでもOK——交通手段の柔軟な対応
運転ができないナニーでも、GrabやBoltなどのライドシェアアプリを使って送迎することは可能です。その場合はあらかじめ「Grabに乗ってOK」「タクシーはこのルートで」など、外出時のルールを明確に決めておきましょう。
HelloNannyでは、雇用開始前に「外出時のルール」を一緒に整理するためのガイドをご提供しています。タイ語訳つきなので、ナニーにそのまま渡すことができます。

バンコクで送迎ナニーを探す際のポイント
- 運転免許の有無を確認する(タイの免許証か、国際免許か)
- 以前の送迎経験を具体的に確認する(何歳のお子さまを、どのルートで)
- 緊急時の連絡体制を事前に決める
- 試用期間中に一度同行してルートを確認する
なお、タイでは法律上ドライバー業務に就けるのは基本的にタイ人に限られるうえ、ドライバーライセンスを取得できる層に限定されるため、英語力の有無に関わらず相場は月額目安2.5万〜3.5万バーツと、通常のナニーより相応にコストが上がる傾向があります。そのため、送迎をピンポイントにしない限りは、トータルでの雇用コストとバランスを見て、運転免許に引っかからない人材を選ぶご家庭も少なくありません。BTSやGrabを使いこなして送迎してくれるナニーの方が、コストと柔軟性のバランスが良く、多くのご家庭にはこちらをおすすめしています。
まとめ
バンコクの渋滞は、いくら個人が頑張っても解決できません。だからこそ、育児のパートナーを持つことは贅沢ではなく、現実的な選択です。送迎専門のナニーを雇う家庭も少なくなく、特にお子さまが複数いる家庭や、両親ともに仕事が忙しい家庭では効果が大きいです。
ここで一つ伝えたいのは、ナニーは単なる「外部の人手」ではなく、家族の一員として子育てを支えてくれる大きな大人の手だということです。快適なバンコク生活の要は、信頼できて頼れるナニーを見つけられるかどうかにかかっています。彼女たちは、現地での生活を新しくスタートさせる家族にとって、大きなサポーターでもあります。
HelloNannyでは、送迎対応ができる候補者を2,000件以上の登録データベースの中からご紹介しています。ご相談はお気軽にどうぞ。
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よくある質問
Q. 運転できるナニーはなかなかいないのでは?
A. 一般的なナニーに比べると少ないですが、ご要望をいただければ該当する候補者を優先的にご紹介します。バンコク市内の運転経験がある方を中心にご案内します。
Q. Grabの費用はどうなりますか?
A. 送迎にかかる交通費は基本雇用主負担です。月間の交通費として一定額を支給するケースもあります。
Q. 運転中に事故が起きた場合の責任は?
A. ナニーに送迎を任せる(=運転手として雇用する)ということは、基本的に雇用主の責任の下で行うことになります。タイの民商法・民事法典でも、使用者責任(第425条)や自動車の支配者の責任(第437条)により、業務中の事故は雇用主側も責任を問われるのが基本の考え方です。その上で実務的に重要なのが保険です。タイでは自動車保険に「ネームドドライバー(指定運転者)」制度があり、住居が別のナニーや家事代行スタッフでも追加できる保険会社が多くあります。ナニーが運転する場合は契約書の明記だけでなく、このネームドドライバーとして保険に追加登録しておくことをおすすめします。ただし詳細は契約内容や保険会社によって異なるため、具体的なケースは専門家(弁士・保険代理店)にご確認ください。HelloNannyでは契約時のポイントについてもアドバイスしています。



